私たちの腸のなかには、たくさんの菌がすみついています。その菌の数は、100兆個もあるといいます。菌といっても、悪いものばかりではありません。腸内には、善玉菌と悪玉菌があります。善玉菌が多いと健康になり、悪玉菌が多いと病気になりやすくなります。

人間は若いころは、腸内で善玉菌が優勢です。赤ん坊があまり便秘をしないのは、悪玉菌が少ないからです。ところが、年をとるにつれ、悪玉菌の数が増えていき、40代に入ると悪玉菌が優勢になります。最近では肉食中心の食生活のせいで、若いのに悪玉菌が優勢の人が増えています。

悪玉菌が多い腸は、新陳代謝が悪く、下痢や便秘に悩まされがちです。免疫力も低下し、風邪や成人病などにかかりやすいです。20代をすぎたら、意識的に善玉菌を増やし、腸を活性化させる必要があります。そうすれば、若々しさを保つことができます。

今回紹介するイルチブレインヨガのトレーニングは、大腸や肺の働きをよくする効果のある体操です。立って腕を伸ばせるスペースさえあれば、どこでも行える動作なので、仕事や家事の合間などにおすすめです。

呼吸を意識して行うと、さらに効果が高くなります。ご自分の体調と相談しながら、強く深い呼吸で行ってみてください。呼吸とともに気持ちよく体を伸ばして、体と心をしっかりリフレッシュ。さあ、やってみましょう!

腸の活性化体操
1. 足を肩幅に開き、両手の指を体の後ろで組み合わせます。
2. 息を吐きながら上半身を前に倒し、顔をひざに近づけます。両腕は体の後ろで上へ伸ばします。
3. 体が十分に伸びきったところで息を吸い、その状態でしばし留まります。足の裏、腹、背中、肩や腕が引っぱられるのを感じることもあります。
4. ゆっくりと息を吐きながら、体を元に戻し、体と心の緊張をすべて解放します。
5. 3と4の動作を何度も繰り返します。

効果:胸を広げ、肺、内分泌系の血行を向上し、強化します。

イルチブレインヨガ「腸の活性化体操」

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