背骨の一番下の「腰椎」(ようつい)をやわらかくして、腰痛の予防へとつなげるイルチブレインヨガのストレッチを紹介します。

私たちの背骨は、1本の棒のようなものではなく、24個の短い骨が積み重なってできています。このうち、一番下の5個を腰椎(ようつい)といいます。腰椎は、骨盤とつながっており、上半身と下半身をつなげる大切な働きをしています。

前かがみの姿勢を長時間続けたり、足を組んで座ったり、いつも同じ側ばかりで荷物を持ったりしていると、体のバランスが崩れ、腰椎がゆがみやすくなります。また、運動不足で腹筋と背筋が衰えている人も、腰椎に負担がかかりやすくなります。

腰椎のゆがみは、すぐに腰痛へとつながります。だから、腰痛を予防するには、腰椎をほぐして、柔軟に動かせるようにしておくことがとても大切です。

今回紹介するのは、イルチブレインヨガの「腰椎ストレッチ」です。あお向けに寝た状態で、腰をねじることで、腰周りの筋肉の緊張を取り除き、腰椎のゆがみを整えていきます。腰周辺の血行も良くなり、腰痛の予防や緩和の効果が期待できます。股関節もほぐされるため、足の冷えの改善にも役立ちます。

寝る前に行うと、心が落ち着き、安心して快眠へと導かれていきます。

<イルチブレインヨガの腰椎ストレッチ>
腰痛をやわらげるイルチブレインヨガの「腰椎ストレッチ」

1.あお向けになり、両腕を横に伸ばし、足は肩幅に広げます。
2.右ひざを90度に曲げて、骨盤をねじりながら左の床に右ひざをつけます。
視線は右の手のひらを見つめ、右肩が床から浮かないようにします。
3.ゆっくり足を戻します。
4.反対側の足も同様に行います。
5.2回繰り返します。

腰をねじっているときに、腰椎のあたりから音が出ることがあります。これは、ふだんの悪い姿勢などによって、左右の骨格に違いが生じているときに起こる現象です。このストレッチを通じて、左右のバランスを取り戻すことができます。体の状態をよく感じながら、無理をしないように行いましょう。

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